私たちの皮膚はどうなっているの？

大人の皮膚は、総面積約1.6�u、重量は体重の　　　　　　　　
約16％にもなる器官で、様々な働きを持っている
大切な器官になります。

人の生命維持のために不可欠で、体の表面を　　　　　　　　　　　　　　　
むらなく覆っています。

皮膚の機能には、保護作用、知覚作用、体温調節作用、
代謝作用があります。

・保護作用
外部からの圧力や乾燥、刺激、湿気、紫外線などの
刺激から体を守り、異物の侵入を防いでいます。

・知覚作用
圧覚、温覚、冷覚、触覚、痛覚からの刺激を中枢神経に
伝えています。

・体温調節作用
気温が変化することによって、体温が変化することを
防いでいます。

・代謝作用
汗を分泌することで、体温を調節しています。
また、水分や老廃物、毒素を排出しています。

皮膚は表皮、真皮、皮下組織の三層と汗腺、皮脂腺、
毛などの付属機関でできています。

表皮と真皮で、約0.4〜1.5mmになります。

・表皮
皮膚の一番外側にある薄くて丈夫な層です。

皮脂と汗が混ざり合ってできた皮脂膜で
表皮は覆われています。

これが天然のクリームになって、皮膚の乾燥を防いだり、
ほこりや細菌、ウイルスなどから体を守るバリアの役目を
しています。

表皮はさらに「角質層」、「透明層」、「顆粒層」、
「有棘層」、「基底層」に分かれています。

皮膚の乾燥は、年齢や肌質、環境など様々な要因で、
角質層の水分量が不足することで起こります。

表皮の最下層に位置する基底層は真皮に接しています。

基底層にはメラノサイト（色素細胞）が存在しており、
紫外線を浴びると活性化し、メラニン色素を形成します。

この色素が紫外線でDNAが破壊され、
皮膚癌になるのを防いでいます。

表皮は平均28日周期で皮膚を生成しており、
最終的には垢となって剥がれ落ちます。

これを新陳代謝またはターンオーバーと言います。

・真皮
血管や神経、汗腺、立毛筋、脂腺などが存在しています。

コラーゲン（結合線維、約90％）やエラスチン（弾力線維）
といったタンパク質やセラミド（間質脂肪）などから構成
されています。

水分や養分の補給をして、皮膚の弾力や強さを
保っています。

また、五感（圧覚、温覚、触覚、痛覚、冷覚）を
感知する受容器が存在しています。

・皮下組織
皮下組織は真皮と筋肉の間にあり、脂肪を蓄えています。

栄養分を貯蔵したり、体を外気温から守り、
体温を保つ働きをしています。

また、外部からの衝撃をクッションのように保護しています。

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